車庫証明の配置図を作ろうとしても、「Googleマップを印刷しただけで通るのか」「どこまで手書きで補えばいいのか」で迷いやすいものです。とくに月極駐車場や敷地内駐車場は、区画番号・道路幅・出入口の幅など、地図だけでは伝わらない情報が多くあります。
また、所在図と配置図は似ていても役割が異なり、位置関係が分かれば足りる部分と、実際に駐車できることまで示すべき部分があります。ここを混同すると、地図は付けたのに補正になることがあります。
この記事では、Googleマップを下地に使う場合の考え方、配置図に必要な記載項目、作成手順、指摘されやすい不備、提出前の確認ポイントまで整理します。
結論

車庫証明の配置図は、Googleマップや航空写真を下地として使い、実測した寸法や区画情報を追記すれば作成できます。逆に、地図画像をそのまま印刷しただけでは、配置図として必要な情報が足りず補正になることがあります。最終的には、申請先の警察署の様式や運用に合っているかを確認して仕上げるのが確実です。
最初に確認したいポイント
- 申請先で、Googleマップなどの地図画像を下地に使う方法が許容されているか
- 駐車スペースの縦・横、出入口幅、前面道路幅を現地で測れているか
- 月極駐車場なら、契約区画番号と図面上の区画番号が一致しているか
- 所在図と配置図で、自宅と保管場所の位置関係が矛盾していないか
- 印刷後も、寸法・区画番号・道路が読める見やすさになっているか
この記事で分かること
- 所在図と配置図の違いと、それぞれで求められやすい内容
- Googleマップを使って配置図を作るときの具体的な手順
- 月極駐車場や敷地内駐車場で追記したい項目
- 警察署で指摘されやすい不備と、その避け方
- 提出前に確認したい書類の整合と最終チェック方法
車庫証明の配置図でまず押さえたい基本

配置図は、「その保管場所に本当に駐車できるか」を伝える図です。所在図が自宅と保管場所の位置関係を示すのに対し、配置図では駐車スペースの寸法、道路との接し方、出入口の広さなどが重要になります。
そのため、Googleマップを使う場合も、地図として分かりやすいだけでは足りません。駐車可能性を判断できる情報を補う必要があります。
| 図の種類 | 主な役割 | 主に確認されやすい内容 |
|---|---|---|
| 所在図 | 自宅など使用の本拠と保管場所の位置関係を示す | 場所の特定、位置関係、目印、距離の不自然さがないか |
| 配置図 | 保管場所の内部や接道状況を示す | 駐車スペース寸法、出入口幅、前面道路、障害物、区画番号 |
| 共通して大切な点 | 他の申請書類と内容を合わせる | 住所、区画番号、保管場所の位置にズレがないか |
- 所在図は「どこにあるか」を伝える図
- 配置図は「実際に停められるか」を伝える図
- 同じ紙面でも、役割の違いを意識して情報を入れる
Googleマップは使えるが、そのままでは足りない
Googleマップは、道路や建物の位置関係を短時間で把握するには便利です。白紙から描くよりも、全体像を整えやすい点は大きな利点です。
ただし、表示される縮尺や測定機能だけで寸法を断定するのは避けたほうが無難です。航空写真の更新時期や表示誤差の影響があり、実際の区画線や塀の位置と一致しないことがあります。
- 地図は下地として使う
- 寸法は現地で測る
- 月極駐車場は区画番号を追記する
- 現況と地図表示が違う部分は手書きや図形で補正する
最初にやってはいけないこと
配置図で補正になりやすいのは、見た目が雑だからではなく、判断材料が足りないケースです。次のような作り方は避けたほうが安全です。
- Googleマップを印刷しただけで提出する
- 寸法を測らず、縮尺や見た目でだいたいの数値を書く
- 月極駐車場なのに区画番号を書かない
- どの道路から出入りするのか分からない図にする
- 申請書や使用承諾書と図面の住所・区画番号がズレたまま出す
配置図に入れたい必須項目

配置図では、細かい説明文を増やすより、必要な情報を漏れなく載せることが大切です。特に、車が収まることと道路から出入りできることが読み取れる内容を優先します。
| 項目 | 何を示すか | 不足したときに起こりやすいこと |
|---|---|---|
| 駐車スペースの縦・横 | 車が収まる根拠 | 駐車可能か判断できず補正になりやすい |
| 出入口の幅 | 出入りできるか | 進入可能性が分からない |
| 前面道路幅 | 接道状況 | 道路との関係が不明確になる |
| 区画番号 | どの区画かの特定 | 月極駐車場で区画を特定できない |
| 建物・塀・柱など | 障害物との位置関係 | 実際の駐車しやすさが伝わらない |
| 北方向 | 図の向き | 所在図との整合が取りにくい |
- 数字で示せる項目は数字で入れる
- 位置関係は線や枠で示す
- 曖昧になりやすい月極駐車場は区画特定を重視する
月極駐車場で特に確認したい点
月極駐車場では、どの区画を使うのかが明確でないと、図面としての価値が下がります。配置図だけ正しくても、使用承諾書や契約内容と区画番号が違うと差し戻しの原因になります。
- 区画番号を大きめに書く
- 自分の区画に印や枠線を入れる
- 入口が複数あるなら使う入口を示す
- 隣接区画との位置関係も分かるようにする
敷地内駐車場やカーポートで見落としやすい点
自宅敷地内なら簡単そうに見えますが、門柱・塀・カーポートの柱・段差など、実際の出入りに影響する要素が多くあります。単に「敷地内だから大丈夫」とは扱わず、障害物との距離も分かるようにしておくと伝わりやすくなります。
- 柱や壁までの距離を追記する
- 門の開口部が狭い場合は幅を書く
- 道路にはみ出さずに収まるかを図で示す
- 建物の外形だけでなく、駐車の支障になるものを残す
Googleマップを使った配置図の作り方

Googleマップで配置図を作るときは、いきなり印刷せず、下地づくりと現地確認を分けて進めると失敗しにくくなります。大まかな流れは、位置関係の確認、画像の取得、現地実測、追記、印刷チェックです。
- 自宅と駐車場の位置関係が分かる表示範囲に調整する
- 必要に応じて航空写真も確認し、道路や建物の形を把握する
- 地図画像を保存し、図形や文字を追記できる状態にする
- 現地で駐車スペース・出入口・道路幅を測る
- 編集ソフトや手書きで寸法・区画番号・北方向などを追記する
- 印刷して読めるか確認し、必要なら修正する
1. 表示範囲を調整して所在図の下地を作る
まずは、自宅など使用の本拠と保管場所の位置関係が分かる範囲で地図を表示します。近すぎると位置関係が分かりにくく、広すぎると肝心の目印が小さくなります。
- 交差点や大きな建物など、目印になる要素を入れる
- 自宅と駐車場の位置をラベルで分かるようにする
- 所在図として見たときに、迷わず場所を追える範囲にする
2. 航空写真で配置図の下地を確認する
配置図では、道路の形や建物の輪郭が分かりやすい航空写真が役立つことがあります。ただし、区画線や最新の工事状況が反映されていない場合もあるため、航空写真だけで完結させないことが大切です。
- 建物・塀・駐車場入口の位置を確認する
- 月極駐車場は区画線や番号が不明なら現地で補う前提にする
- 古そうな表示は現況と照合する
3. 現地で実測する
配置図で最も重要なのは、実際に測った寸法です。Googleマップの表示だけでは、提出先が知りたい情報を十分に示せないことがあります。できる範囲で現地を測り、必要な数値を先にそろえておくと、その後の編集が楽になります。
- 駐車スペースの縦・横
- 出入口の幅
- 前面道路の幅
- 柱・塀・壁など障害物との距離
- 月極駐車場の区画番号と入口位置
4. 画像に追記して配置図として仕上げる
PowerPoint、Googleスライド、Canvaなど、線や文字を入れやすいツールを使うと整理しやすくなります。手書きでも作成できますが、最低限、駐車区画・寸法・道路・北方向は見やすくそろえておくと読み手が迷いません。
- 駐車区画を枠線で囲む
- 寸法線を引いて実測値を書く
- 前面道路と道路幅を記す
- 北矢印を入れる
- 必要に応じて進入方向を矢印で示す
5. 印刷して読めるか確認する
画面上では見えていても、印刷すると数字や道路名がつぶれることがあります。提出前には必ず紙で確認し、読みにくい部分があれば拡大や再配置をしたほうが安心です。
- 区画番号がはっきり読めるか
- 寸法の数値が潰れていないか
- 道路と建物の区別がつくか
- 手書き追記が散らかって見えないか
警察署で指摘されやすい不備と対処

配置図で指摘されやすいポイントはある程度共通しています。多くは「書き方の癖」ではなく、「判断に必要な情報が足りない」ことが原因です。先に不備の出やすい箇所を把握しておくと、補正の手間を減らしやすくなります。
| よくある不備 | 起こりやすい理由 | 対処の考え方 |
|---|---|---|
| 寸法がない、または曖昧 | 地図画像だけで済ませている | 現地実測した数値を追記する |
| どの区画か分からない | 月極駐車場で番号表示がない | 区画番号と位置を明示する |
| 出入口が分からない | 道路との接し方が見えにくい | 入口位置と進入方向を示す |
| 現況と地図が違う | 航空写真が古い、工事後の変化がある | 現地確認して差分を補正する |
| 他書類と内容が違う | 住所や区画番号の確認不足 | 申請書・承諾書と突き合わせる |
- 不備の中心は、情報不足か整合不足
- 見やすさは大切だが、まずは必要情報を優先する
- 迷った項目は提出前に管轄警察署へ確認する


